長く住むほどではないけれど、数週間から数か月だけ部屋を借りたいときに、日本では「マンスリーマンション」が一般的ですが、海外では「サービスアパートメント」という住まいの形がよく利用されています。

「マンスリーマンション」と「サービスアパートメント」それぞれの違いは何でしょうか?

日本でも利用が盛んになってきているサービスアパートメントと、マンスリーマンションの違いをわかりやすく比較します。

サービスアパートメントとマンスリーマンションの違い

サービスアパートメントとマンスリーマンションの違い家具付きのアパートであるマンスリーマンションとサービスアパートメントは共通する点が多くありますが、細かな点で違いがあります。

そもそもですが「マンスリーマンション」は日本の表現、和製英語なのはご存知ですか?英語では「short stay apartment」という表現が使われ、短期利用できるアパートメントとして意味します。さらにマンションも英語では「大邸宅、屋敷」という意味なので、日本でイメージする意味とは全く違っているのです。

日本でのマンスリーマンションといえば、テレビCMでよく目にしたレオパレスが有名ではないでしょうか。マンスリーマンションはサービスアパートメントと比べると最低限の家具がついた比較的リーズナブルな物件が多くなっています。

サービスアパートメントは家具付きマンション+サービス、定期的な清掃、タオル・シーツ交換など、住まいとしての空間に加えてサービス提供に重きがおかれています。

一方のマンスリーマンションでは、いわゆる部屋として箱を貸す形になるので、特にサービスなどは実施していない場合が多いです。

どちらがあなたの生活スタイルに合っているでしょうか?比べながら読み進めてみてください。

利用目的の違い

サービスアパーメントとマンスリーマンションの利用目的の違い

Photo by Skitterphoto from Pixabay

出張や仮住まいなどに利用されることの多いサービスアパートメントとマンスリーマンション。短期間の滞在であればホテル暮らしでも、それほどまでに不便を感じることはないかもしれませんが、1カ月をこえる出張や赴任などで長期滞在する人には、ホテル料金は割高と言えるでしょう。

また、ホテルは部屋が狭いことや自炊ができない点も問題に感じることもあります。その点サービスアパートメントやマンスリーマンションであれば、部屋はホテルより広いのでのびのびと暮らせ、キッチンなどの設備が充実し、家具や備品はホテル同等か、それ以上のものも期待できますので、快適な生活が楽しめるでしょう。

その他にもホテルであれば大勢の人が短期で利用することから、不特定多数の出入りもあり不安を感じることも少なくありません。しかし、サービスアパートメントやマンスリーマンションであれば入居者以外の出入りがほとんどありませんのでセキュリティー面で安心です。

マンスリーマンションやサービスアパートの利用目的として多く挙げられるのは、出張などの一時的な滞在、家の建て替えや引越しの間の仮住まい、学生の勉強や受験用または就職活動用などがあります。中には、テレワーク用、一人暮らしの練習や同棲のお試し、一時的な別居用などの利用目的も。

一般的にサービスアパートメントはマンスリーマンションよりもサービスが充実しているので、忙しいビジネスパーソンや海外の大使館職員、省庁関係者などの一時的な住まいとして利用されることが多い傾向があります。

一方でマンスリーマンションはサービス不要な人、費用を抑えて一時的な住居を希望する利用者が多いと言えます。

期間の違い

一般的なマンスリーマンションの契約期間は比較的短めであるのに比べ、サービスアパートメントは長期滞在も可能です。半年以上、一年以上など長期滞在をする場合にはサービスアパートメントを選ぶ場合もあるでしょう。

物件運営会社によって異なる場合もありますが、長期滞在で割引プランを用意している場合もあります。

メトロレジデンスでは、同じ物件をマンスリーマンションとしてサービスアパートメントとしても両タイプで提供しているため、契約期間はどちらの場合も長期で契約可能です。そのため、マンスリーマンションとして長期利用される方も多くおられます。

備え付けの家具や家電、備品の違い

マンスリーマンション・サービスアパートメント備え付けの家具や家電、備品の違いサービスアパートメントでは、冷蔵庫や調理機器などキッチン設備の充実、洗濯(乾燥)機やアイロンも設置されていたり、掃除や部屋のメンテナンスのサービスが受けられるのが特徴です。

家具や家電が揃っていることから入居してすぐにバタバタとすることなく日常生活を始められ、引越し先でもすんなりと落ち着いた生活がスタートできます。そのため、日本から海外へ移住する人や、海外から来日したばかりの人に特に人気があります。

マンスリーマンションは、サービスアパートメントに比べ備品が限られているところもあり、寝具は持参しないといけなかったり、電子レンジはあっても炊飯器がない、という場合もあります。(物件や運営会社によって異なる場合があります)

サービス内容の違い

サービスアパートメントとマンスリーマンションの最大の違い

Photo by Andrea Piacquadio from Pexels

サービスアパートメントとマンスリーマンションの最大の違いはサービスです。

マンスリーマンションは家具付き部屋のみを短期契約という形式ですが、サービスアパートメントには、生活に便利なサービスがついています。

サービスの一例:

  • コンシェルジュサービス(フロントで来客や宅配便やクリーニングの対応、周辺設備や生活に必要な案内もしてくれる)
  • 定期的なハウスクリーニングサービス(室内清掃、シーツ交換、水回り清掃など)
  • フィットネスジムやスパの設備
  • 英語対応や電話サポート
  • 朝食サービスがある場合も(高級サービスアパートメントの場合)

例えばメトロレジデンスの場合では、清掃サービスに一番大きな違いがあり、毎週の定期清掃で清潔と快適さが保たれ、退去時の清掃の負担もありません。

メトロレジデンスの例

  • サービスアパートメントプラン=定期清掃付き、退去時清掃なし
  • マンスリーマンションプラン=定期清掃なし、退去時清掃あり

掃除の時間や労力、ストレスから解放され、もっと仕事や勉学に励んだり、趣味への時間、大切な人と過ごす余裕ができるというのは大きなメリットです。

運営会社によってはサービスアパートメントでも退去時の清掃費がかかる場合もあるので、契約前に出る時のこともしっかり確認しておきましょう。

料金システムの違い

サービスアパートメントとマンスリーマンション料金システムサービスアパートメントとマンスリーマンションは基本的には礼金や仲介手数料などの初期費用がかからないことが多いです。通常の賃貸で必要な数十万円にものぼる初期費用が不要なのが特徴です。

1カ月の家賃には光熱費、インターネット、管理費なども含まれていますので、家賃の他の出費を気にすることなく暮らせるのも魅力の1つです。

サービスアパートメントは、清掃やリネン交換などのサービスがついていることから、相場としてはマンスリーマンションの方が安くなっています。その分、マンスリーマンションの場合は、家賃以外に退去時に清掃費などがかかることもあります。

サービスアパートメントやマンスリーマンションの家賃は一般の賃貸よりも高く見えますが、通常の賃貸で必要な礼金・仲介手数料が無しで、家具や光熱費などが含まれるというのが料金の違いに影響しています。

料金相場の比較

料金の比較は、東京都心に1ヶ月住む場合で比べた場合、もちろん場所や物件にもよりますが、サービスアパートメントは1LDKの間取りで月額20~40万円くらい(ファミリータイプなど部屋数が多いとそれ以上の金額)が相場で、1日あたりおよそ6500~1万円ほどです。

一方、マンスリーマンションの東京都心に1ヶ月住む場合では、月額10~15万円くらいが相場で、1日あたり3400~5000円程度です。マンスリーマンションはサービスアパートメントのように清掃費や一部設備や備品は含まれていないので、家賃の他に追加で出費が必要になることがあります。

マンスリーマンションの運営会社や物件によっては、光熱費や管理費が別途必要になる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

契約方法の違い

サービスアパートメントとマンスリーマンションの契約方法

サービスアパートメントとマンスリーマンションの契約方法はだいたい同じです。通常の賃貸と異なり、保証人が不要な点も共通しています。ただし、審査で違いがある場合があります。

運営会社や管理会社によりますが、マンスリーマンションでは一般的な賃貸で必要とされるような入居時審査はありません。サービスアパートメントでは通常、審査があります。

問い合わせ・申し込み

審査

契約書の締結

支払い

入居

また審査や契約がオンライン上で済む運営会社などもあり、書類を郵送するために郵便局へ行ったり、やり取りを待つ日にちも不要になる場合もあります。

メトロレジデンスでは全てオンラインで完結する契約方法です。契約や審査については「サービスアパートメントの審査-契約-入居までの流れ」で詳しくご覧いただけます。

また、物件に遠くから足を運ばなくても、360度写真や誇張しない画像で契約前にお家から安心して決められるサービスを提供している運営会社もあります。バーチャル内見については「話題のVR内見とは?そのメリットや注意点」で詳しく紹介しています。

サービスアパートメントとマンスリーマンションの違いまとめ

今までの住まいを離れ、仕事で東京に滞在する、または海外に長期滞在することになった場合、慣れない土地で安心して暮らせるのか不安を抱える人も多いものです。そんな時にはサービスアパートメントやマンスリーマンションを利用すると安心ではないでしょうか。

サービスアパートメントやマンスリーマンションは、ホテルよりも便利な設備が揃えられ、家具家電を買い揃える費用や手間が省けると人気です。違いの一番はサービスがあるかどうかでした。

一般的にマンスリーマンションは短期滞在でサービスが不要な人、費用を抑えることが重視な利用者に人気。

サービスアパートメントでは清掃やフロントなどのサービス重視、数ヶ月から一年以上の長期滞在の可能性のある人。家具家電、備品が充実している部屋を求める利用者に人気です。

サービスアパートメントでは忙しい人に嬉しいサービスが揃っています。ホテルよりも手ごろな価格で充実したサービスが受けられ、セキュリティー面でも心配がありません。引越しや新しい生活をスタートさせることで色々な準備、負担を軽減させられるでしょう。

お好みのサービスアパートメントやマンスリーマンションがあるか、ぜひメトロレジデンスの物件を検索、お気軽にご相談ください。

MetroResidences

こちらもおすすめ

◇Follow MetroResidences◇ サービスアパートメントの最新情報やお得なキャンペーンをメトロレジデンスのFacebookInstagramTwitterでお届けしています。ぜひフォローください!